「なんとなく気になる」。店頭で生地を広げると、「思ったよりいいですね」と言われる柄です。写真だけではなかなか伝わらない。実物を見て、ああそういうことか、とわかる。そういう柄です。
フィンランド語で「庭師の最高の収穫」という意味です。派手に主張する柄ではありません。
デザイナーのことを調べたら、「へえ」となる話がいくつか出てきました。
この柄をデザインしたのは、マイヤ・ロウエカリ(1982年、北フィンランドのオウル生まれ)。2009年にマリメッコから発表した柄です。
それから20年以上、同じブランドで描き続けています。パターンのほとんどは手描きで、ペーパーカッティングなど異なる技法も試しながら。日常の小さな気づきをパターンにしてきた人で、プータルフリンパルハートにも、そういう視点が入っています。
今日の畑で「これは出来がいいな」「これも持って帰ろう」と選ばれた野菜や草花が、そのまま布の上に並んだような柄です。
じっくり見ると、アスパラガスやブロッコリー、えんどう豆のさや、けしの花、きのこのような形のモチーフが見えます。何の植物かよくわからないものも混ざっている。庭師の最高の収穫、という名前の意味が、見ているうちに実感できてくる柄です。
野菜や草花がいろいろな方向を向いているので、上下がありません。クッションやバッグに仕立てるとき、向きを気にしなくていい。どこを切り取っても、ちゃんと絵になります。パネルにしても、クッションにしても、ハギレでさえ楽しい。それがこの柄の強さです。
この柄が生まれたもとは、フィンランドの市民農園です。シイルトラプータルハと呼ばれる、街のなかにある小さな貸し農園のこと。
ひと区画ずつに小さな小屋が建っていて、全体が小さな村のように見えます。中の通りには「梨の小道」「いちごの小道」といった名前が付いているそうです。
庭師の最高の収穫、という柄の名前は、そういう畑から持って帰る日のことだと思うと腑に落ちます。畑ぜんぶではなく、その日いちばんよくできたものだけを選んで抱えて帰る。布の上に並んでいるのは、たぶんその一抱えです。
この柄には姉妹がいます。同じ2009年に、同じシリーズから出たシイルトラプータルハとラシマットです。
シイルトラプータルハ ── さっき出てきた市民農園と、同じ言葉です。柄の名前にそのまま使われていて、小屋と木と花が並んだ、あの畑の風景が描かれています。ラシマットのほうは、布を細く裂いて織ったラグのこと。フィンランドの家で玄関や台所に敷いてある、ざっくりした織りの敷物です。
3枚とも、フィンランドの夏の暮らしをそのまま持ってきた柄でした。プータルフリンパルハートだけを見ていると気づきませんが、並べてみると同じ空気が流れています。
うちではどれもお出ししています。シイルトラプータルハを見る → ラシマットを見る →
生地の端(耳)には柄名とデザイナー名が印字されています。ファブリックパネルにするとき、耳を少しだけ見せるのが好きな方もいます。
いちばん手軽なのは、ファブリックパネルとテーブルクロスです。
額や木枠そのものは扱っていません。市販のものをお使いください。枠の大きさごとに何cm買えばいいかと張り方の手順は、布を、ポスターのように飾るにまとめてあります。
ハンドメイドが好きな方は、クッションカバーやバッグにも。のれんにしても雰囲気が出ます。上下の方向を気にしなくていい柄なので、縦でも横でも自然に見えます。洋服に仕立てる方もいます。
マリメッコのエプロンにも、この柄が使われています。生地から自分で仕立てることもできます。
数量1=生地丈10cmです。生地巾は約145cmあるので、たいていのものは布を横につながずに作れます。買うのはタテの長さだけ、と考えてください。
ファブリックパネル(W90×H40)なら数量5、クッションカバー45cm角・表裏なら数量6、小窓のカーテン(丈90)なら数量12、のれん(丈120)なら数量16が目安です(縫いしろ込み)。
この柄は上下が無いので、柄合わせの余分は要りません。仕上がりのサイズが決まっていれば、必要な数量をお調べします。お電話(088-642-5828)でも承ります。
10cmから購入できます
公園で日常を観察していた大学生が、20年以上たっても同じブランドで描き続けている。そのデザイナーが、庭の収穫を布の上に並べた。何の野菜か、何の草花か、よくわからないものも混ざっている。でも並べてみると、なんかいい。
広げるたびに、新しいものが見えてくる柄だと思います。
(有)インテリアセンター山田
〒779-3123 徳島市国府町観音寺483-1
TEL 088-642-5828・FAX 088-642-5827
9:00〜18:00(水曜定休)
※実店舗もございます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。