マリメッコ ウニッコ生地
Marimekko / 1951, Helsinki

マリメッコの話を、少し。

個人的に、マリメッコが一番好きです。柄を見ているだけで楽しくなる。この仕事を続けてこられた理由のひとつは、マリメッコの生地があったからかもしれません。

なぜ好きなのかうまく説明できないんですが、この色とこの柄の組み合わせを見ると、なんか気分が上がる。そういうことを少し書きます。

1951年、フィンランドで生まれたブランド

マリメッコ(Marimekko)は1951年、フィンランド・ヘルシンキで創業したブランドです。フィンランド語で「マリーのワンピース」を意味する名前の通り、誰もが気軽に毎日使えるものを作る、という考えが根っこにあります。

1951年5月20日、ヘルシンキのレストランでファッションショーが開かれました。6人のモデルが27着のドレスを着て登場した。手描きのプリント生地で作った、それだけのショーです。翌日には全品売り切れていた。それをきっかけに、マリメッコという会社が生まれました。

大胆な色と大きな柄が特徴です。最初に見たとき、こんなに鮮やかでいいのか、と思いました。でもそれが、長く使っても飽きない理由でもあると思っています。

ウニッコが生まれた話

1964年のことです。「花柄は作らない」と言う創業者アルミ・ラティアへの抗議として、デザイナーのマイヤ・イソラは花柄を描きました。1枚ではなく、8枚。どれも力強く、誰も無視できないものばかりでした。アルミ・ラティアはその全部を受け入れました。

ウニッコはその8枚のうちの1枚です。ケシの花を大胆に、力強く、画面いっぱいに咲かせた柄。禁じられていたはずの花柄が、今やマリメッコの顔になっています。

1964年から60年以上たった今も現役で、世界中の部屋に咲いている。そういう柄です。

世界に出た日

1960年の夏、ある女性がマサチューセッツの小さな店でマリメッコのドレスを7着買いました。ジャクリーン・ケネディです。夫がちょうど大統領選のキャンペーン中でした。その年の12月26日、ピンクのマリメッコのドレスを着てヨットに乗った彼女がスポーツ・イラストレイテッドの表紙を飾った。それまで無名だったフィンランドのブランドは、翌日から世界が知るブランドになりました。

今でもその話が好きです。誰かが本当に気に入って買った、それだけのことがブランドを変えることがある。

正規取扱店として

当店はマリメッコ正規取扱店です。フィンランドから正規に仕入れた本物の生地のみを扱っています。

マリメッコを扱いはじめたのは、ずいぶん前のことです。フィンランドにも行きました。それくらい好きだったし、本物を届けたかった。今もその気持ちは変わっていません。

生地は10cmから購入できます(¥880〜)。まずは小さなサイズで手にとってみる、ということもできます。

この店で扱っている柄

ウニッコ

Unikko

1964年、デザイナーのマイヤ・イソラが描いたケシの花です。なぜいいのか、小さなサンプルだけではわからない柄です。生地を広げてみると、なんかひかれる。理由はうまく言えないんですが、そういう柄です。

見れば見るほど気になって、気づいたら手元に置きたくなっている。60年以上愛されているのは、そういうことだと思っています。

マリメッコ ウニッコ 生地
ウニッコ 生地 一覧を見る →

ミニウニッコ

Mini Unikko

同じウニッコの花が、小さくなるだけで印象がまるで変わります。ポーチやバッグに切り出すと、どこを切り取っても柄がちゃんと顔を出す。ウニッコが好きで、でも大きな柄は少しためらう、という方に選ばれることが多いです。

マリメッコ ミニウニッコ 生地
ミニウニッコ 生地 一覧を見る →

プケッティ

Puketti
ウニッコが生まれた翌年、1965年のことです。アンニカ・リマラは、マイヤ・イソラがこじ開けた扉の先で、プケッティを描きました。マイヤ・イソラの抗議がなければ、この柄も存在しなかったかもしれません。

毎日使うものに選ぶと、じわじわとよさがわかってくる柄です。マリメッコのマグカップを毎朝持つ、クッションカバーにして毎日目に入る。そういう暮らしの中に置いてみて、この柄が長く選ばれてきた理由がわかります。

マリメッコ プケッティ 生地
プケッティ 生地 一覧を見る →

ヴィヒキルース

Vihkiruusu
ウニッコと同じ1964年、同じマイヤ・イソラが描いた柄です。あの抗議の8枚のうちの1枚。ウニッコの姉妹柄でした。

フィンランド語で「婚礼のバラ」。甘くない、力強い、どこか鋭いバラです。バラらしくない、と思う人もいるかもしれない。でもそこがいい。最初に見たとき、これはいいな、と思った柄のひとつです。

詳しい話は特集ページに書きました。

マリメッコ ヴィヒキルース 生地
ヴィヒキルース 特集ページ 読んでみる →

プータルフリンパルハート

Puutarhurin Parhaat
デザイナーのマイヤ・ロウエカリが2009年に発表した柄です。彼女がマリメッコと出会ったのは大学生のとき。大学とマリメッコが共同で開いたデザインコンペで入賞したことがきっかけでした。フィンランド語で「庭師の最高の収穫」という意味です。

植物や実がぎっしり描かれているのに、うるさくない。ライトグレーのベースに、ところどころ色が入っている。そのアクセントが面白い。

中性的な雰囲気があって、男女問わず選ばれる柄です。見れば見るほど発見がある。詳しい話は特集ページに書きました。

マリメッコ プータルフリンパルハート 生地
プータルフリン 特集ページ 読んでみる →

暮らしに取り入れる

縫わなくても使えます。生地を買って、額に入れる。それだけで部屋が変わります。窓にかけるだけでカーテンになる。棒を通してタペストリーにする。縫製所に持ち込んでカーテンや座布団カバーに仕立てる。

ハンドメイドが好きな方は、ポーチやバッグから始めるのがおすすめです。ミニウニッコやプケッティは小物に向いていて、どこを切り取っても柄が顔を出します。

生地は10cmから購入できます(¥880〜)。まず手にとってみてください。

1951年に始まって、70年以上続いている。コンペで入賞した若い人が描いた柄も、創業者への抗議として描かれた花柄も、同じ棚に並んでいる。個人的に、そういうブランドが好きです。

マリメッコ生地 一覧を見る

10cmから購入できます(¥880〜)