Grazia Poca / Stig Lindberg × Ljungbergs / 1949

グラツィア・ポカという柄の話。

Grazia Poca ブルー 全体

最初に見たとき、ピンときました。毒々しい感じが好きだと思いました。

ぱっと見は、おとなしい植物の柄です。でも何かある。そう思った方は、たいていそのまま気に入られます。

植物の中に、人が隠れている

この柄の名前は「グラツィア」といいます。イタリア語で優美さ、という意味です。ポカ(poca)は小さいほうの版という意味で、同じ絵柄の大柄版はグラツィア・グランデと呼ばれます。うちで扱っているのは小柄のポカです。

描いたのはスウェーデンのデザイナー、スティグ・リンドベリです。ユンバリ(Ljungbergs)が長年つくり続けてきた柄のひとつです。

よく見ると、植物の陰に小さな人が隠れています。作り手のほうも「リンドベリが遊びで柄に隠した人が見えますか」と書いています。ひとりの女の人と、その人に言い寄る男たちがいる、という話もあります。

遠くから見ると、落ち着いた植物の柄。近づくほど、見つかるものが増えます。

この柄が世に出たのは1949年です。NKの生地部門から頼まれて、新しく描き下ろされました。リンドベリが布の仕事を始めたのはその2年前。もともとはグスタフスベリの陶芸家でした。

柄スケールの参考
近づくほど発見がある図案。大きすぎないモチーフが細やかに連なっています。

夜の空間に置いてみてください

ブルーとダークグレー。どちらも地の色が濃いので、白い線がよく出ます。

昼より、夜の灯りの下のほうが映えます。間接照明のそばに、パネルや布でかけておく。そんな使い方が合います。

寝室に置かれる方もいらっしゃいます。朝と夜に目が合う場所です。
どこをとっても絵になるデザイン
どの面を切り取っても"作品"になる、密度ある図案。

「暗くなりませんか」と聞かれます

お店でよく言われます。たしかに地の色は濃いです。

ただ、部屋が暗くなるかどうかは、色よりも面積で決まります。窓いっぱいのカーテンにすれば、部屋のトーンは落ちます。のれん、パネル、クッション、小窓に1枚。そのくらいの面積なら、暗くなるというより締まります。

それに、この柄は白い線がとても多いです。近くで見ると濃いグレーでも、離れると白のほうが勝ちます。光が当たれば地の色も起きてきます。ブルーは、日の入る側だけ明るい青になります。

白い壁や木の家具と合わせると、まわりの色のほうが明るく見える、ということも起きます。

小窓にかけたグラツィア・ポカ ブルー。光の当たる側は明るい青に見える
ダイニングの小窓に、ふんわりとかけたところ。光が当たった側は明るい青に起きています。
迷ったら、10cmだけ買って、掛けたい場所に置いてみてください。同じ生地でも、その場所の光でずいぶん見え方が変わります。

すっと気に入る人が気に入る

実店舗でこの生地を手に取るお客様は、説明する前から気に入っていることが多いです。「これ、いいですね」とおっしゃる。説明が要りません。

あるお客様は、鏡台のカバーにしたと教えてくださいました。毎朝、鏡の前でこの柄を見る。なるほどと思いました。

派手ではないけれど、毎日見ても飽きないです。

ファブリックパネル例(約W90×H40cm)
ファブリックパネルにして壁に飾るのもおすすめです。

額や木枠そのものは扱っていません。市販のものをお使いください。枠の大きさごとに何cm買えばいいかと張り方の手順は、布を、ポスターのように飾るにまとめてあります。目安は「枠の寸法に、上下左右5cmずつ足した大きさ」です。

現在の取り扱い

ブルー(濃い青)とダークグレーの2色。どちらも同じ柄、同じコットンリネンです。10cm 1,980円(税込)。

布は、スウェーデンの織り工場から。

ユンバリは、スウェーデン・ベリエムにある織り工場で織られた布に、柄を刷っています。工場はボロースの郊外にあって、織物そのものは1834年から作ってきた土地です。

生地はよそから仕入れて、柄だけ刷る。そういう作り方もあります。ユンバリはそうではありません。布も柄も、同じ国で作っています。

素材と使い方

綿50%・麻50%のコットンリネンです。ざっくりしていて、ハリがあります。のれん、間仕切り、クッションカバー、鏡台のカバーにも。

洗うのは30℃まで、乾燥機は使わず、アイロンは低めで。縮みは3〜5%あるので、裁つ前に一度水を通してください(ユンバリの案内より)。

裏にも柄が透けます。のれんや間仕切りのように、両面が見えるものにも使えます。

ご自分で縫わなくても大丈夫です。カーテン・のれん・クッションカバーなどは、当店がいつもお願いしている縫製所で仕立てられます。仕立て代は仕上がりの寸法で変わるので、お問い合わせかお電話(088-642-5828)でお見積りします。

どれくらい買えばいいか

生地は10cm単位でお切りします。生地巾は約150cm。布を横につながずに作れるものがほとんどなので、買うのはタテの長さだけ、と考えてください。反物によって巾が少し前後することがあるので、巾いっぱいに使う仕立てのときは、先にお問い合わせください。

下の長さは、仕上がりの寸法に縫い代のぶんを足したものです。

いずれも税込・目安です。仕上がりサイズが決まっていれば、必要な数量をお調べします。お電話(088-642-5828)でも承ります。

クッション例(45cm角)
45cm角クッションのイメージ。カバー製作もご相談ください。

毒々しいと思えるくらい好きになる柄が、たまにあります。個人的に、グラツィア・ポカがそれです。

※ 柄の名前の意味・大小の呼び分け・1949年という年・柄に人が隠れていることは、製造元ユンバリ(ljungbergstextil.se)と壁紙メーカー Boråstapeter の記述、および取扱店の説明より。日本語は当店の訳です。

グラツィア・ポカ 生地を見る

生地は10cm単位・1,980円(税込)。カーテンやクッションのご相談も承ります。

スティグ・リンドベリの、ほかの柄

ポテリーの生地 ポテリー Pottery / 1947 メロディの生地 メロディ Melodi / 1947 ハーバリウムの生地 ハーバリウム Herbarium / 1947 フルーツボックスの生地 フルーツボックス Fruit Box / 1947 ベルサの生地 ベルサ Bersa / 1961

スティグ・リンドベリという人について →

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