Melodi / Stig Lindberg × Ljungbergs / 1947

毒々しいのは、雰囲気
── メロディの話

メロディの生地の柄
メロディ。よく見ると、いろいろな場面が描かれています。

ファンタジーでもない、甘くもない。個人的に「毒々しさ」と呼んでいます。そういう柄が好きです。

徳島で、マリメッコと北欧の生地を扱っています。
インテリアセンター山田 店長 山田

全体で見ると、毒々しい

店では、リンドベリが好きそうなお客様に、大きく広げてお見せすることが多いです。

ただ、使い方が難しいんじゃないかな、とも思います。

全体的に見ると、毒々しい感じがします。

メロディ ブラックの生地を広げたところ
広げたところ(ブラック)。

近づくと、そうでもない

でも、細かく見ていくと、毒々しくないんです。

木をナイフで削る人がいると思ったら、ハート型を彫っている。フルートを吹いている人の脚は、木に巻き付いている。傘をさした女の人の傘の中では、何かが降っている。蜘蛛の巣もある。

メロディ ブラックの生地に近づいたところ。蜘蛛の巣と、その横に座る人
近づいたところ。

雰囲気が、毒々しいのかな。

意味は、わからない

なんか意味があるのかな、と思って眺めてしまいます。リンドベリがどこまで考えていたのかは、わからないですけど。

一場面ずつ拾って見ていると、飽きないです。

繊細に見えるのに、強い

でも、この生地は強いんだそうです。繊細に見えるのに、強い。そう教えてもらいました。椅子の生地にしてもいいくらいだ、と。

こすれへの強さを測る試験(マーチンデール)で、28,000回。ユンバリが出している数字です。スウェーデンでは、椅子張りの生地として売っている店もあります。

作り手も、そう書いている

リンドベリの柄には、人の顔や手、生きものが混ざった場面がよく出てきます。メロディはそれがいちばん濃い柄です。

作り手のユンバリも、この柄を「見るたびに新しい細部と、空想の人物が見つかる柄」と書いています。

友だちになって、始まった

きっかけは、アストリッド・サンペという人でした。ストックホルムのデパートNK(ノルディスカ・コンパニエット)で、生地の部門を率いていた人です。

1947年、サンペとリンドベリは友人になります。そこから布の仕事が始まりました。当時のリンドベリは陶芸家で、布は畑違いです。それでも、型を使って刷るやり方と、柄をくり返すときの決まりごとを、すぐに身につけたそうです。

6つのうちの、ひとつ

その年、NKの展示「NK Bo」に、リンドベリの柄が並びました。フルーツボックス、メロディ、ミット・イ・プリック、プランタン、ハーバリウム、ポテリー。

うちには、このうち5つがあります。

物干しに吊るして見せた

このときリンドベリは、生地を物干しロープに吊るして、厚紙の人形に着せて見せたそうです。陶芸家が、はじめて布で作った展示でした。

ロンドンの1枚は、麻ではなかった

ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)にも、メロディが1枚あります。1950年に刷られたもので、1954年に博物館に入りました。長さは2メートルほどです。

その1枚は、麻ではありません。レーヨンという、木から作る糸の布です。絹に似たつやがあります。

いまユンバリが刷っているのは、麻100%です。同じ柄でも、布は当時よりずっと丈夫になっています。

ストックホルムの国立美術館(Nationalmuseum)にも入っています。

2014年に、色が増えた

2014年、ユンバリはメロディに新しい色を4つ加えました。70年近く前の柄に、まだ色が増えています。

いまもスウェーデンのボロース近郊で、一枚ずつ手で刷られています。その柄が、今も10cmから買えます。

🎵 メロディ
生まれ:1947年(ストックホルムのNKの展示「NK Bo」)
布:麻100%(リネン)・巾約150cm・柄のくり返し約50cm
強さ:マーチンデール28,000回(ユンバリの案内より)
色:グリーン・ブラック
ひとこと:全体で見ると毒々しい。近づくと、そうでもない。
スティグ・リンドベリ メロディ生地

布は、スウェーデンの織り工場から。

ユンバリは、スウェーデン・ベリエムにある織り工場で織られた布に、柄を刷っています。

織るところから刷るところまで、スウェーデンの中で済ませています。

メロディ 生地

Melodi ─ Stig Lindberg × Ljungbergs Textil

細かな場面が一面に描かれた柄です。グリーンとブラックの2色。10cmから購入できます。

2色とも同じ生地です。10cm 2,970円(税込)。
麻100%(リネン)。生地巾は約150cm(柄が刷ってあるのは約142cm)、柄がひと回りするまでが約50cmです。洗うのは30℃まで、乾燥機は使わず、アイロンは低めで。縮みは3〜5%あるので、裁つ前に一度水を通してください(ユンバリの案内より)。

どれくらい買えばいいか

生地は10cm単位でお切りします。生地巾は約150cm。そのうち柄が刷ってあるのは約142cmで、両端は無地です。布を横につながずに作れるものがほとんどなので、買うのはタテの長さだけ、と考えてください。反物によって巾が少し前後することがあるので、巾いっぱいに使う仕立てのときは、先にお問い合わせください。

下の長さは、仕上がりの寸法に縫い代のぶんを足したものです。

いずれも税込・縫い代を含んだ目安です。柄がひと回りする長さ(タテリピート)は約50cm。どこで切っても違う場面が出るので、柄合わせをするときは1リピートぶん(50cm)多めにみてください。仕上がりサイズが決まっていれば、必要な数量をお調べします。お電話(088-642-5828)でも承ります。

額に入れる、タペストリーにする。

額に入れて飾るだけでも、この柄は絵になります。どこを切り取るかで見え方が変わるので、そこを考えながら選ぶのも楽しいです。

たとえばW90×H40の枠なら、布は50cm。14,850円です。買う長さの目安は「枠の寸法に、上下左右5cmずつ足した大きさ」。枠は市販のものをお使いください(額や木枠そのものはお取り扱いしていません)。枠の大きさごとに何cm買えばいいかと張り方の手順は、「布を、ポスターのように飾る」にまとめてあります。

ご自分で縫わなくても大丈夫です。カーテン・のれん・クッションカバーなどは、当店がいつもお願いしている縫製所で仕立てられます。仕立て代は仕上がりの寸法で変わるので、お問い合わせかお電話(088-642-5828)でお見積りします。

カーテンへの仕立てをご検討の方は、オーダーカーテンについてもご覧ください。

なんか意味があるのかな、と思いながら眺めている。それでいいと思います。

※ 柄が生まれた年・展示「NK Bo」・物干しに吊るした展示・「見るたびに新しい細部が見つかる柄」は、製造元ユンバリ(ljungbergstextil.se)とその発表資料、および Boråstapeter の記述より。サンペとの出会い・NK Boに並んだ柄の名前はユンバリのデザイナー紹介より。ロンドンの1枚(1950年・レーヨン)は V&A の所蔵記録(CIRC.583-1954)より。こすれへの強さ(マーチンデール28,000回)と2014年の新色はユンバリの案内・発表より。日本語は当店の訳です。

メロディ生地 一覧を見る

生地は10cm単位・2,970円(税込)。カーテンやクッションのご相談も承ります。

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スティグ・リンドベリという人について →

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店舗案内

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9:00〜18:00(水曜定休)

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