Bersa / Stig Lindberg × Ljungbergs / 1961

生地になったらいいな、
と言っていたら
── ベルサの話

ベルサの生地をテーブルクロスにしたところ
ベルサ(グレー)。テーブルクロスにしたところ。

シンプルに葉っぱが並んでいるだけです。なのに惹かれる。なぜなのか、今でもうまく言えないです。

徳島で、マリメッコと北欧の生地を扱っています。
インテリアセンター山田 店長 山田

食器の柄、でした

ベルサといえば、食器です。生まれたのは1960年。翌年から、食器として売り出されました。

生地になったらいいな

何年か前、この柄が生地になったらいいな、と言っていました。

そうしたら、生地になりました。しかも、グリーン、ブルー、グレーの3色で。

ベルサ グリーンの生地ベルサ ブルーの生地ベルサ グレーの生地
グリーン、ブルー、グレー。

うれしかったですね。

ただ葉っぱが並んだ柄ではないです。まあ、並んでますけど。なにかオーラがある。

デパートではなく、生協の棚

並んでいたのは、デパートではありません。生協(コンスム/ドムス)の棚でした。

特別なものではなく、ふつうの家の毎日の皿です。

描いたのは、助手だった

リンドベリの柄として知られています。でも、この葉を紙に描いたのは本人ではありません。助手のクリスター・カールマルクという人です。

当時は、工房の仕事を親方の名前で出すのがふつうでした。グスタフスベリ自身が、2016年のカタログにそう書いています。

ベルサの生地の耳。LJUNGBERGS、BERSÅ、DESIGN BY Stig L. と入っている
生地の耳には「DESIGN BY Stig L.」と入っています。

食洗機に、負けた

食器のほうは、1974年にいちど作るのをやめています。釉薬が食器洗い機に弱くて、色のあせたカップや皿がたくさん出たからでした。

ふたたび作られるようになったのは2005年。2022年のオークションでは、39点そろったセットが15,000クローナで落札されました。日本円で20万円ほどです。

紙カップにも、ワインにも

スウェーデンでは、マクドナルドの紙カップにこの柄が使われたことがあります。

2022年には、ベルサの柄のラベルを貼ったワインが酒屋(システムボラーゲット)に並びました。

名前は、庭のすみっこ

「ベルサ(Berså)」はスウェーデン語で、木や生垣で囲まれた庭の一角のことです。日本語だと「あずまや」が近いです。

ベルサ グレーの生地を丸いテーブルにかけたところ
丸いテーブルにかけたところ(グレー)。
🌿 ベルサ
生まれ:1960年(食器は1961年から)
名前の意味:木や生垣で囲まれた庭の一角
描いた人:クリスター・カールマルク(リンドベリの助手)
布:綿100%・巾約140cm・柄のくり返し約3.2cm
色:グリーン・ブルー・グレー
ひとこと:生協の棚に並んでいた、毎日の皿の柄。
スティグ・リンドベリ ベルサ生地 色展開

織るのも、刷るのも、スウェーデンで。

ユンバリの生地は、布を織るところからスウェーデンです。ヴェステルイェートランドのベリエムにある工場で織って、同じ国で刷っています。

生地はよそから仕入れて、柄だけ刷る。そういう作り方もあります。ベルサはそうではありません。布も柄も、同じ国で作っています。

ユンバリは1948年、エリック・ユンバリという技師が始めた工房です。ヨセフ・フランクの柄も、ここで刷られてきました。ベルサの生地は、その工房から届きます。

巾は約140cm。のれんやクッションのように面で使うものなら、たいていは、はぎ合わせずに一枚で取れます。反物によって巾が少し前後することがあるので、ぎりぎりの寸法で取るときは、先にお問い合わせください。

ベルサ 生地

Bersa ─ Stig Lindberg × Ljungbergs Textil

葉が一面に広がる柄です。カーテンにすると、よく映えます。クッションや小物にも使いやすいです。10cmから購入できます。

3色とも10cm 1,980円(税込)。ユンバリが出しているベルサの生地も、この3色です。
綿100%。適度な厚みとハリがあります。生地巾は約140cm、柄がひと回りするまでが約3.2cmです。洗うのは40℃まで、乾燥機は使わず、アイロンは低めで。縮みは3〜5%あるので、裁つ前に一度水を通してください(ユンバリの案内より)。

葉ひとつぶんが、3センチほど。

柄がひと回りして同じ絵に戻るまでが、タテに約3.2cm。繰り返しが小さいので、どこで裁っても葉が途切れません。

大きな柄だと、小物にしたときに柄の一部だけが残って間のびすることがあります。ベルサはその心配はいりません。ポーチやコースターのような小さなものでも、葉がきちんと並びます。

どれくらい買えばいいか

生地は10cm単位でお切りします。生地巾は約140cm。布を横につながずに作れるものがほとんどなので、買うのはタテの長さだけ、と考えてください。反物によって巾が少し前後することがあるので、巾いっぱいに使う仕立てのときは、先にお問い合わせください。

下の長さは、仕上がりの寸法に縫い代のぶんを足したものです。

10cm 1,980円(税込)で計算した、縫い代を含む目安です。柄がひと回りする長さ(タテリピート)が約3.2cmと小さいので、柄合わせの余分はほとんど要りません。仕上がりのサイズが決まっていれば、必要な長さをお調べします。お電話(088-642-5828)でも承ります。

額に入れる、タペストリーにする。

額に入れるだけでも絵になります。棒を通してタペストリーにする方法もあります。

額に入れたベルサ グリーンの生地。手前にアラビアの緑の皿とマグ
店では、額に入れて飾っています。

たとえばW90×H40の枠なら、布は50cm。9,900円です。買う長さの目安は「枠の寸法に、上下左右5cmずつ足した大きさ」。枠は市販のものをお使いください(額や木枠そのものはお取り扱いしていません)。枠の大きさごとに何cm買えばいいかと張り方の手順は、「布を、ポスターのように飾る」にまとめてあります。

ご自分で縫わなくても大丈夫です。カーテン・のれん・クッションカバーなどは、当店がいつもお願いしている縫製所で仕立てられます。仕立て代は仕上がりの寸法で変わるので、お問い合わせかお電話(088-642-5828)でお見積りします。

カーテンへの仕立てをご検討の方は、オーダーカーテンについてもご覧ください。

※ 柄が描かれた経緯・生産年・オークションの金額は Wikipedia(スウェーデン語版「Berså (porslin)」/出典はグスタフスベリ2016年カタログ)と Femina 誌の記事より。ユンバリの沿革は Wikipedia(スウェーデン語版「Ljungbergs Textiltryck」)と同社サイトより。日本語は当店の訳です。

ベルサ生地 一覧を見る

生地は10cm単位・1,980円(税込)。カーテンやクッションのご相談も承ります。

うまく説明できないのに、好きな柄というのがあります。個人的に、ベルサがそれです。

スティグ・リンドベリの、ほかの柄

スティグ・リンドベリという人について →

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