マリメッコの大規模な展示は、約10年ぶりだそうです。それだけで少し、特別な気持ちになります。
展覧会のタイトルは「模様のちから」。英語のサブタイトルには「Art of Printmaking ― Beauty, Dream, Love」とあります。美しさ、夢、愛。そこまで言い切るブランドが、1951年から続いている。
展覧会は、創業者アルミ・ラティアの言葉を手がかりに構成されています。さまざまな年代のドレス約70点、アートワーク、ファブリックを通じて、マリメッコの「プリントメイキング」の技と美学が紹介されます。
面白いのは、ヘルシンキのプリント工場をテーマにしたインスタレーションが設置されること。映像とプロジェクションで、一つの模様が布になるまでのプロセスが表現されます。柄の「生まれる瞬間」を体験できる展示です。
さらに、minä perhonenの皆川明が参加します。マリメッコのファクトリーで制作されたファブリックを用いた新作インスタレーションも展示されます。魚市場でマグロを解体しながらデザインを続けていた人が描いた蝶の柄が、マリメッコのファクトリーで織られた。その皆川明が、今度はマリメッコの展覧会に参加する。そういうつながりが面白いと思っています。
会期・休館日・観覧料などの最新情報は、展覧会公式サイトでご確認ください。東京会場(10月〜)、広島会場(2027年1月〜)ほか全国巡回予定。
マリメッコは1951年の創業以来、3,500種類以上のプリントデザインを生み出してきました。展覧会ではその歴史が一堂に並びます。
たとえばウニッコ。1964年、「花柄は作らない」という創業者の方針への抗議として、デザイナーのマイヤ・イソラが描いた8枚の花柄のうちの1枚です。禁じられていたはずの花が、今やマリメッコの顔になっている。
プケッティは翌1965年、アンニカ・リマラがデザインした柄です。小さなドットが花びらのように連なる。ウニッコとは全然違うのに、並べてみると同じブランドだとわかる。そういう懐の広さが、マリメッコらしさだと思っています。
展覧会で「あ、これだ」と思った柄があったら、ぜひ名前を覚えておいてください。
インテリアセンター山田は、徳島でマリメッコを正規に取り扱う生地の専門店です。展覧会で気に入った柄を、生地として手元に置くことができます。
10cmから購入できるので、まず触れてみるだけでも。カーテンやクッションに仕立てるか、額に入れて飾るか。生地を手にしてから、使い方が浮かんでくることも多いです。
「展覧会で見たあの色、実物だとどんな感じ?」― そんなご相談も、お気軽にどうぞ。
展覧会の余韻を、暮らしのなかへ。