Siirtolapuutarha / Marimekko 2009

黒か、緑か。
初見でいいと思った方に
── シイルトラプータルハの話

マリメッコ ピエニシイルトラプータルハ グリーンの生地。丸い花のようなモチーフが重なり合う
ピエニシイルトラプータルハのグリーン。

シイルトラプータルハは、フィンランド語で「市民菜園」のこと。マイヤ・ロウエカリが2009年に描いた柄です。大きいシイルトラプータルハと、ひと回り小さいピエニシイルトラプータルハがあります。

徳島で、マリメッコと北欧の生地を扱っています。
インテリアセンター山田 店長 山田

大胆な柄

最初に見たとき、大胆な柄だと思いました。

花なのか、野菜なのか

家庭菜園という名前の柄なんですけど、不思議なモチーフなんです。

花というか、野菜なのか、よくわからない。

マリメッコ シイルトラプータルハ グリーンの生地。大きな丸いモチーフ
大きいシイルトラプータルハ(グリーン)。

よく選ばれるのは、ピエニ

お店でよく選ばれるのは、ピエニのほうです。パネルやポーチ、バッグにしやすい大きさです。

大きいシイルトラプータルハは、タペストリーや座布団カバーにされた方もいました。

黒か、緑か

迷うとしたら、ピエニの黒か緑か。どちらにするか迷われることはあります。

ピエニシイルトラプータルハ 白黒の生地ピエニシイルトラプータルハ グリーンの生地
左が白黒(No.190)、右がグリーン(No.160)。

そういうときは「初見でいいと思った方にしてください」と言います(笑)。

白黒は廃番で、もう入ってきません。いまは、まだたくさんあります。

不況の年に、温かさを

柄が描かれたのは2008年。フィンランドの景気が沈んでいたころです。ロウエカリは、温かさと、人が寄り添っている感じを出したかったそうです。

ヘルシンキを自転車で走りながら、ヴァッリラやヘルットニエミの市民菜園をのぞいていた、と話しています。もともと、菜園の小屋と手入れされた畑にあこがれていたそうです。

「牧歌的でなつかしい、ままごと小屋の世界。人が寄り添って暮らしている。私自身も、そういうのにあこがれてきました」

ただ、生地の柄に小屋は出てきません。並んでいるのは、花なのか野菜なのかわからないものたちです。

器の柄が、テーブルクロスの生地に

この柄は、もともとマリメッコの器「オイヴァ」のために描かれました。器の形をデザインしたのはサミ・ルオツァライネン。ロウエカリは、花と野菜と人を描きました。2009年に、同じロウエカリのラシマット(布を裂いて織ったラグ)と一緒に、器の柄になっています。

そのあとマリメッコから「器の下に敷くテーブルクロスの生地も」と頼まれて、プリントの生地になりました。

マリメッコは、この柄を「にぎやかな街の中心から、花と野菜があふれる市民菜園への道のりを描いた、見事な線画」と紹介しています。

うちにも、シイルトラプータルハの20cmのプレートがあります。

主張が強いのに、欲しくなる

最初の生地は、グリーンとターコイズの配色でした。そこから色はどんどん増えて、燃えるようなピンクや黄色、白黒、紫まで出ています。

いまでは、マリメッコの定番の「クラシックス」に入っています。ロウエカリは、ヘルシンキの家々の窓辺で、この柄をよく見かけるそうです。

「この柄の幸せな雰囲気が、みんなの心をつかんだんだと思う。主張の強い柄なのに、それでも欲しいと思ってもらえる」

大胆な柄だ、と最初に思ったのは、たぶん間違っていなかったんですね(笑)。

マリメッコ展で、この柄に会いました

2026年7月、京都のマリメッコ展へ行ってきました。

会場には、シイルトラプータルハの版(シルクスクリーン)の現物が立っていました。天井にまで布が張られたスペースもあって、その柄もシイルトラプータルハ。グリーンの生地も一枚、吊ってありました。

マリメッコ展に立っていた、シイルトラプータルハのシルクスクリーンの版マリメッコ展の、天井にも布が張られたスペース。柄はシイルトラプータルハ
左がシイルトラプータルハの版、右が天井にも布が張られたスペース。

マリメッコ展は、このあとも各地を巡っています。会場のことや、ほかに出ていた柄の話はマリメッコ展のページに書きました。

市民菜園と、プータルフリン

フィンランドの市民菜園のことは、プータルフリンパルハートの話に書きました。プータルフリンパルハートも、同じロウエカリの柄です。

描いたマイヤ・ロウエカリは1982年生まれ。2017年のフィンランド独立100年には、記念の柄「ヴェリエクセト(兄弟)」も描いています。

ピエニの生地の端(耳といいます)には「MAIJA LOUEKARI 2009 / 2015」と入っています。

ピエニシイルトラプータルハ 白黒の生地の耳。MAIJA LOUEKARI 2009 / 2015 PIENI SIIRTOLAPUUTARHA と入っている
耳の文字(白黒)。

※ ロウエカリの言葉と柄の生まれは、フィンランドの雑誌Dekoの記事(Kotiliesi.fi・2017年)と、マリメッコ公式の柄の紹介によります。

🌼 シイルトラプータルハ
生まれ:2009年
名前の意味:フィンランド語で「市民菜園」
描いた人:マイヤ・ロウエカリ
大きさ:大きいシイルトラプータルハと、ひと回り小さいピエニ
はじまり:マリメッコの器「オイヴァ」の柄(描かれたのは2008年)
最初の色:グリーンとターコイズ
布:綿100%・生地巾約145cm(ピエニの柄のくり返しは約62cm)
ひとこと:黒か緑か迷ったら、初見でいいと思った方に。

いま選べるもの

ハーフカット(約70×50cm)もあります:白黒/グリーン/白黒とグリーンの2枚セット。

どれくらい買えばいいか

ピエニは10cm単位です(数量1=生地丈10cm・税込880円)。生地巾は約145cmあるので、たいていのものは布を横につながずに作れます。柄がひと回りする長さ(タテリピート)は約62cmです。

大きいシイルトラプータルハは、柄がまるごとひとつ入る大きさ(約145×116cm)で1枚ずつお分けしています(税込12,100円)。

パネル用の木枠は、1cm単位でお作りできます。生地を張ったパネルのお仕立ても承っています(ファブリックパネルのお仕立て)。額縁は扱っていません。ご自分で張るときの、木枠の大きさごとに何cm買えばいいかと張り方の手順は、布を、ポスターのように飾るにまとめてあります。

仕上がりのサイズが決まっていれば、必要な数量をお調べします。お電話(088-642-5828)でも承ります。

シイルトラプータルハを見る

ピエニは10cmから購入できます

マリメッコの柄を、名前から見る(16柄)→

市民菜園という名前なのに、花なのか野菜なのかわからない。大胆で、不思議な柄です。黒か緑か迷ったら、初見でいいと思った方に。

ほかの読みもの

読みものを全部見る →

読みもの一覧へ トップページへ

店舗案内

(有)インテリアセンター山田

〒779-3123 徳島市国府町観音寺483-1
TEL 088-642-5828・FAX 088-642-5827
9:00〜18:00(水曜定休)

※実店舗もございます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。